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日々のど~でもいいことを中心に盆栽やメダカのこと、あとグルメネタなんかを不定期更新で書くブログです。
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こんにちは。










Aは僕の手許にやってきてから10年ほどになる黒松で手許にきたときには既に骨格が出来上がっていました。


一方、Bは実生6~7年生の黒松です。


Aは既に骨格が出来上がっていて、枝作り段階に入っている樹でしたので、現在ではそれなりに枝が解れてきており、まぁ、展示しようと思えばできる段階にあります。


Bはよ~やく骨格が出来上がって、これから役枝作り、そして小枝作りをしていく段階で、まだまだ展示は不可能です。ただ、足元の幹の太さはBの方が太いです。

+ + + + + + + + + +
さてさて、

僕の周りには、自分で黒松の実生を始めて2~3年という人が結構います。


そして、そういう人の多くが、黒松に関しては、自分で実生した若い苗を持っているだけで、Aのような枝作り段階に入った黒松を持っていない人が多いようです。


骨格ある・・・しかもカッコイイ幹模様の黒松は確かに高いです。


そういう黒松を持つことは、なかなか難しいです。


しかし、


幹模様に少々難はあっても、「いざ!枝作り!」という段階にある黒松なら探せば意外と安価にあると思います。


Aの黒松なんかは、まさにそういう感じです。



そこで、実生黒松を初めて2~3年という人には、ぜひ!骨格のできた黒松を1本所有して欲しいと思います。


なぜかというと・・・・


黒松の場合、芽切り、葉透かし、整枝と一連の作業を覚えていく必要があります。


自分で実生をして7~8年かけて骨格を作って、そこから上記のような一連の作業を実践し習得していくも、もちろんアリです。



でも、そこまでいくには7~8年かかる・・・


しかも、実生から4~5年後に骨格作りに失敗していることに気付いて、また最初からやり直し・・・・


そういうことになったら、更に時間はかかります。


そうすると10年、15年という月日はすぐに経過してしまいます。


盆栽を始めたときは20代でも、さて、黒松の手入れを覚える頃には40代・・・・


そういう状況になったら、もう若手とはいえません。


そこで、自分で実生をしてステキな骨格を作りつつ、7~8年後に必要になるであろう作業を同時並行して覚えていくのです。


もちろん、これは黒松に限らず、他の盆栽樹にも当てはまります。


カエデであったり、クチナシであったり・・・・


20年前の雅風展に展示されている樹と、最近の雅風展で展示されている樹では、全然、迫力が違います。


この点については、今の樹作りは技術偏重である・・・とか言って批判したりする人もいますが、僕自身は、この20年間の違いは、単純に先人の努力による技術の進歩と捉えたいと思います。


そして、そういった20年前よりも進んだ技術を、今の若い愛好家は直ぐに実践できる環境にあります。


それならば、


せっかく若いときから盆栽を始めた利点を活かすべく、そこそこ骨格のある樹を持って枝作りをしていくのが良いと思うのです。


あと・・・・


骨格の出来ている樹をもって、じっくり枝を作っていくのは意外と難しいと思います。


黒松の場合なら芽切りであったり、雑木の場合なら葉刈りであったり・・・・


そういう作業をしていればOKというのは大間違いだと思います。


芽切りや葉刈りで枝数を増やす一方で、整枝作業の一環として不要枝を抜いたりする作業が重要になってきますが、これには、やはり良い樹を数多く見ることと、自分で枝作りを進めていくうえで考え、そして実践することに尽きると思います。


ちなみに、この整枝作業の一環としての不要枝の削除を出来るか否か?が、盆栽の上手い人とそうでない人で違ってくると思います。


そして、


そういった作業を通した結果として、枝が解れている盆栽を見ると、かなりの達成感を味わえることができ楽しいと思います。



そんなわけで、当ブログを見ておられる超~少数の若い愛好家の方には、できるふだけ早い段階で骨格のある樹を持つことをススめたいと思います。


もちろん、既にそのような樹を持っている人は今回の話はムシしてください。


あと、針金掛けるのはダメとかそういう類の考えを持っている人も、この話はスルーしてください。



もう1つ、

最初、黒松の話から始めましてが、どのような樹の場合でも当てはまると思います。


カエデの実生や挿し木をしている人なら骨格のできたカエデを、ケヤキの実生をしている人なら骨格のできたケヤキを・・・


そして、最初のうちは、盆栽的に珍しい樹種ではなく、展示会(特に冬の展示会)に多用される樹種が良いと思います。


なぜならそういった樹は、盆栽として作りやすいから多用されるわけですから・・・



それでは。

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確かに…
確かに、考えてみると完成木と養成木とでは管理が全く異なりますね。

う~む…瑞祥の小品完成木ってあまり見ませんし
どうしたものか…

まあ自分の場合は20年たっても30そこそこなんですけどもね(笑)

ぼちぼちやや高めのも見ておくようにします。
盆次郎 URL 2011/07/03(Sun) 編集
Re:確かに・・・
盆次郎さん、

>確かに、考えてみると完成木と養成木とでは管理が全く異なりますね。

全く異なるわけではないですよ。

普段から、ある程度、出来上がった樹を手入れしている方が、自分で、実生や挿し木でイチから作る場合に、かなり有用だと思います。


>う~む…瑞祥の小品完成木ってあまり見ませんし

瑞祥は小品には向かいないでしょうね~。


>まあ自分の場合は20年たっても30そこそこなんですけどもね(笑)

え~っと・・・・

今、大学生ですよね?

20年後に30そこそこ・・・というのは微妙な感じがしますが・・・?


>ぼちぼちやや高めのも見ておくようにします。

ま、無理に高いモノを買う必要はないと思いますが、樹を5本買うところを5本分の予算で1本買う・・・といった具合にした方が上達は早いと思います。

その方が管理面で全然違ってきますから。

頑張ってください。
mind 2011/07/03(Sun) 編集
無題
mindさん・・・今晩は。

>せっかく若いときから盆栽を始めた利点を活かすべく、そこそこ骨格のある樹を持って枝作りをしていくのが良いと思うのです。

同意しますねぇ~~~!!
持論ですが、骨格のある素材を持って・・其れをこなす事によって素材からも作れるのでは無いでしょうか?


>展示会(特に冬の展示会)に多用される樹種が良いと思います。

此れも・・・同意しますねぇ~~!!
先人が・・・持ち込み易い樹種を選んでくれている事は、とても有利だと思っております。
河内の親父 2011/07/03(Sun) 編集
無題
盆次郎さん・・・今晩は。

>まあ自分の場合は20年たっても30そこそこなんですけどもね(笑)

私自身・・・盆次郎さんの歳の頃には、既に大観展の前身である「日本盆栽水石展」に出展しておりますので、早くは無いですよ!?

現実的に持たなくても・・・そう言った眼で盆栽を考える事も大事な事だと思っております。
河内の親父 2011/07/03(Sun) 編集
Re:無題
河内の親父さん、

>持論ですが、骨格のある素材を持って・・其れをこなす事によって素材からも作れるのでは無いでしょうか?

ですね~。

僕自身、展示に使われているような樹を何度も何度も見て、自分でイチから作っている樹を作る際の参考にしています。

「良い樹を多く見る」というのは本当に良いことだと思います。

・・・と書きつつ、僕はあまり展示会には行かないんですけどね~(笑)
mindfluid 2011/07/04(Mon) 編集
無題
毎度のこと、ちょっと遅れてのコメントでスイマセン。。


>Aのような枝作り段階に入った黒松を持っていない人が多いようです。

まさに僕の状態ですね。

>骨格ある・・・しかもカッコイイ幹模様の黒松は確かに高いです。
>幹模様に少々難はあっても、「いざ!枝作り!」という段階にある黒松なら探せば意外と安価にあると思います。

そうなんです。
かな〜りお高いですよね。

『難』の程度にもよると思いますが、
僕のお小遣いだと正直なところ『少々難あり』でもけっこうキビシいです。


>黒松の場合、芽切り、葉透かし、整枝と一連の作業を覚えていく必要があります。

僕は結局一連の作業を通してやったことはありません。


>そうすると10年、15年という月日はすぐに経過してしまいます。
>盆栽を始めたときは20代でも、さて、黒松の手入れを覚える頃には40代・・・・

よくmindさんに焦っていると言われますが(笑、
そこが焦る要因です。
今のままだと、あっという間にしっかりとした手入れを覚える前にアラフォーに・・・

基本としては(現時点で)自分は実生黒松をしっかりとやっていくことを一番にしているので、
やはり『ある程度の骨格のできた黒松を入手する』を本気で考えないといけないと思っています。
あとは手入れを覚えるための樹をどのように設定するか・・・。

できれば模様木でサイズも自分の作ろうとするサイズで・・・、
ってやっているとなさそうですね。
園に相談したいと思います。



>ちなみに、この整枝作業の一環としての不要枝の削除を出来るか否か?が、盆栽の上手い人とそうでない人で違ってくると思います。

Mさんも芽切り前に『枝選り』するといってました。


今回も勉強になりました。
長文コメ失礼しました。
めがね 2011/07/05(Tue) 編集
Re:無題
めがねくん、

>僕のお小遣いだと正直なところ『少々難あり』でもけっこうキビシいです。

この場合、幹が太い必要はないと思うんだよね~。

目的は、あくまで黒松の一連の作業をすることにあるので。枝がそこそこ分かれていればOKでしょう。

画像Aの黒松も、幹は非常に貧弱です。

もちろん、ステキな模様樹を手許にもった方がいろいろと参考になる部分は多いのは確かだけどね~。


>よくmindさんに焦っていると言われますが(笑、

まぁ、なんと言いますか・・・・

僕が言う「焦る必要がない」というのは、めがねくんが踏んでるステップが???って感じがしているからです。

今回の場合とはちょっと事情が違います。


>できれば模様木でサイズも自分の作ろうとするサイズで・・・、

展示を目指すのであれば、サイズを決めた方がいいとは思うけどね~。

単に作るために参考にするのなら、少々サイズは違ってもOKだと思います。

何より・・・、作るとしても全てを同じサイズにするのは、かなり難しいと思うしね~。作るサイズにも幅は持たせた方がいいでしょう~。
mindfluid 2011/07/05(Tue) 編集
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自己紹介:
昼寝が大好きな小品盆栽愛好家です。

当ブログは内容的に何でもアリな感じのブログですが、メインの趣味が小品盆栽ということもあって、必然的に盆栽系のエントリが多くなってきています。

盆栽に対する現在のスタンスは雅風展をメインに年に数回、各地の展示会に出展しつつ、持込による樹格UPを目指して日々の管理に励んでいるという感じです。あと、将来的に小品盆栽の素材作りの道へと進んでいきたいと考えています。

エントリの内容は日常管理を中心にした内容に、時々、好きな鉢の話や盆栽全般に対する雑感を綴っていく・・・という感じです。

なお、当ブログでは時々、パスワードが必要なエントリを書きます。主に黒松、キンズ、カエデ、クチナシについて、素材を作っていく過程をUPしていますが、実験的要素を多分に含んだ内容が多いこともあって認証制にしています。上記4樹種について実生や挿し木から本格的な小品盆栽を作っていくことに興味のある方は下記メールフォームより申請してください(氏名、メアドは必須です)。

なお、1週間経過しても当方からのレスがない場合は、申請を見落としている可能性が高いですので、申し訳ありませんが、再度、申請していただきますようお願いします。
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